国債の利回り変動の仕組み

国債利回り変動

国債の利回り変動の仕組み

国債の利回り変動の仕組み

外貨分散

ヨーロッパの金融危機でイタリアの国債が売られてて利回りが急上昇し、一時「危険水域」である7%を超えました。

 

一方、国債発行残高が対GDP比世界一の日本の国債の利回りはなぜか低下しています。このように国債価格が下がると利回りが上がるのはどのようなシステムになっているのでしょうか。

 

このシステムは、一般人に置き換えて考えてみるとわかりやすいです。

 

普通なら借金をしたら期限までに返さなくてはなりません。借金が多くて返済ができるか不安な人には貸したくありません。そうなると、金利を上げて借りなくてはなりませんね。

 

銀行の金利に比べて消費者金融の金利が高いのもそういった理由があるからです。銀行は金利は安いがなかなか貸してくれませんが、それに比べて消費者金融は金利は高いが、わりと簡単に貸してくれますね。

 

こうしたお金の貸し借りの関係は国同士でも同じです。今のイタリアの国債金利が高くなっているのは他の国が"貸し渋り"をしているからです。そんな国債の利回りが変動する仕組みは国債の市場価格で決まります。

 

国債の利回りは、投資した場合に1年間でどれだけの利益が得られるかを表しています。国債を発行した時に決めた「利率」が一定なのに対して、利回りはその時々の市場価格で変わるのです。

 

例えば、10年もの国債(償還期限が10年)で考えて見ると、利率が年1%で返済まで10年、額面が100万円の国債を額面どおりの金額で買ったとします。購入者は毎年1万円の利息を受け取れるので利回りも1%になります。この国債が人気が下がり99万円で買えたとします。

 

政府からの利息は変わらないので償還期限まで持ち続けると10年分の利息である10万円と買った金額より1万円多い100万円が返ってきます。

 

99万円の投資が10年で110万円になるので差し引き11万円の儲けになり年率換算で1.11%に上がります。逆に人気が上がり額面より高い101万円になれば利回りは0.89%に下がるというわけです。

 

政府が新たに国債を発行するときはこうした実勢価格を見て利率が決まります。価格も入札で決まるので、買った人の利回りも市場と同じようになるように調整されます。

 

現在は日本の国債価格がじわりじわりと下がっていますが、コレはイタリアに不安を感じて国債を売った投資資金が日本国債に向かっているといわれています。

 

一見日本国債は安全な資産に見えますが、日本の国債発行残高は1000兆円に迫る勢いで増えているのは皆さんご存知の通りです。今後の少子高齢化社会、景気回復の遅れによる税収不足が重なれば国債の発行残高も膨れ上がる可能性が高くなります。

 

国民の純資産は住宅ローンなどの負債を差し引くと約1100兆円と試算されています。国の借金が純資産を超えると海外に国債を買ってもらわなければならなくなります。そのときに買ってくれる国があるのかということに日本の将来がかかっています。



ホーム RSS購読 サイトマップ